伝統の力 先日、ラジオで往年の名ピアニストの特集番組を聴きました。代々音楽家の家系で、ピアノだけでなく、オルガンに作曲までこなす彼の演奏は、音の美しさは勿論のこと、全く奇をてらわない解釈と安定性があり、伝統の力というものをひしひしと感じさせられました。
爽やかな季節 風が心地よい爽やかな季節となりました。 森の中の一軒家なら窓を開け放して風を感じながらピアノを弾きたいところですが、街中のマンションですので、2重窓を閉め切って扇風機の風を自然の風と思って弾いています。
知音 中国の故事で、琴の名手伯牙が風景を心に描きながら演奏したものを、鐘子期という人が見事に聴き分けることが出来たそうです。 弾き手と聴き手の感性が共に研ぎ澄まされていると、そういうことが起きるのだと感じ入りました。